2026年度キックオフイベントを実施しました。基調講演「シニアの地域参加とテクノロジー」

6月30日、よこはまポジティブエイジング事業(YPA)のキックオフイベントを実施しました。会場のKosha33ホールには約80人が集まり、各媒体の取材陣も駆けつけて関心の高さが伺えました。基調講演は一橋大学大学院の檜山敦教授に「シニアの地域参加とテクノロジー」というテーマでお話しいただき、会場ではメモを取る参加者の姿も多数見られました。

檜山先生は、少子高齢化・人生100年時代にあっては、シニアが社会や他者との積極的な関わりを持てる期間として「貢献寿命」という概念を紹介。

単にフレイル予防などを通じて健康寿命を延ばすだけでなく、シニアになっても社会とのつながりを得て、「ありがとう」と言ってもらえる関係性をつくるために、地域での活動情報を集める情報システム:「GBER(ジーバー)」や、「VRゴーグル」を使った旅体験など、シニアにとって親しみやすいテクノロジーの開発に取り組んでいます。

檜山先生

本事業の事務局である関内イノベーションイニシアティブ(Kii)取締役・治田友香との対談では、シニア×テクノロジーの話題を深掘りしました。例えば、現在開発しているゴーグルは、体が不自由なシニアが身につけるとVRで旅行気分を味わうことができるそうです。一方で、元気なシニアは旅行の写真や思い出を提供する側としてプログラムに参加できます。

このように、テクノロジーはシニアが自立して暮らし自己効力感を高めるための手段であり、同時に人をつなぎ「ありがとう」と言ってもらえる関係性をつくる触媒になるのだと、大きな可能性を感じるお話でした。

VRゴーグルによる取組のご紹介(右:檜山先生 左:治田)


◾️檜山先生と弊社・治田による対談はこちらでも掲載しています。

シニアの地域参加をテクノロジーで伴走するー ICTプラットフォーム「GBER」が描く働き方とまちの未来とは?

https://yokohamapositive.localinfo.jp/posts/58748149?categoryIds=8262072

後半は、過年度の受講生である沼崎康さんと小野寺レイさんが登壇。お二人は基礎講座を受講したあとに希望者が参加する「チームチャレンジ」に参加し、約3ヶ月間にわたって企業や地域団体のから提示されたテーマに対してチームで取り組みました。

40年以上の会社勤めを終え、地域でのつながりを増やしたいと参加した沼崎さんは、チームチャレンジに参加して「会社員としての経験をリセットすることができた」と言います。実績を出さないとダメだと思っていたが、ゆとりを持って仲間と一緒に動くことこそが大事だと気づいたそうです。

一方、元来チャレンジすることが好きだという小野寺さんは、ある企業の福利厚生のサービスを周知するため動画制作に取り組み、「しわが1本なくなって若返る」ほどワクワクしながら仲間と動画をつくることができたと言います。

沼崎さんからは「シニアこそ創造的に生きていこう」、そして小野寺さんからは「YPAでは新しい仲間とのめぐりあいのネットワークができるのでぜひ参加してください」と力強いメッセージをいただきました。

YPA卒業生の沼崎さん(左)と小野寺さん(右)


イベント中には今年度のYPAプログラムについての事務局からの説明に対して、たくさんの積極的なご質問をいただきました。終了後もたくさんの参加者から「講座を受けてみたい」という声を直接いただき、手応えを感じるキックオフイベントとなりました。

第1期の基礎講座は7月20日まで受付しています。今年も講座でみなさんとご一緒できることを楽しみにしています!

2026年度第一期基礎講座の詳細とお申し込みは下記リンクボタンから

よこはまポジティブエイジング

「よこはまポジティブエイジング」は、シニア世代と地域の企業・団体での地域貢献活動をつなぎ合わせるプログラム。 基礎講座を受講した後、個人やグループで地域の企業・団体での活動に参加する機会をマッチングします。